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「動画配信サービス」に法人契約はあるのでしょうか?

NETFLIXやAmazonプライム、ディズニー+といった動画配信サービスを、個人で契約してサブスクで楽しんでいる方は、とても多いですね。

 

この記事を書いている私は、上記3サービス全て会員ですので、自宅で気軽に好きな作品を観ています。自宅での映画鑑賞と言えば、レンタルビデオを借りて映画を観るのが普通のことだった20年前が嘘のような現実になりました。

 

このようにインターネットを使えば、いつでも好みの作品を観られるサービスが「当たり前」になってきましたので、このサービスを業務で使えないか?と考える方も多くなり、質問を受けることが増えてきました。

動画配信サービスを、店舗などの「キッズコーナー」で上映できないのか?という質問です。

キッズコーナーで、動画配信サービスを上映できるの?

動画配信サービスには、「子ども向け」の作品も多いですし、キッズコーナーを運営している店舗さんは、キッズコーナーで上映できないか?と考えるのも当然です。

 

店舗のキッズコーナーで映像を上映することは、お子さんにとっても保護者の方にとっても、そして店舗にとっても、良いことづくめです。

お子さんは静かに楽しく過ごすことができ、おかげで保護者の方はゆっくりと過ごせるようになり、サービス提供をする店舗にも大きなメリットですね。

 

しかしながら、ネットの動画配信サービスは、「個人利用」のサービスですので、法人契約をすることはできませんし、キッズコーナーという公の場で上映することはできないのです。

例外はなく、現在サブスクでサービス展開をしているどの会社も「個人利用」が原則となります。

 

 

各社のユーザー資格について利用規約を見てみましょう。

NETFLIX

■NETFLIX利用規約より抜粋

 

『Netflixサービスおよび当該サービスを通じて視聴されるコンテンツは、お客様の個人的な非商業的用途に限るものとし、お客様のご家庭以外の方との共有することはできません。お客様のNetflixメンバーシップ期間中、Netflixはお客様に対して、Netflixサービスにアクセスし、Netflixコンテンツを視聴するための限定的、非独占的、譲渡不可能な権利を付与します。上記を除き、お客様にはいかなる権利、所有権または権益も譲渡されません。お客様は公の場での上映のために当サービスを利用しないことに同意します。』

Amazonプライムビデオ

■Amazonプライムビデオ利用規約より抜粋

 

『本規約およびサービス規約の遵守を条件とし、アマゾンまたはコンテンツ提供者は、アマゾンサービスを限定的、非独占的、非商業的および個人的に利用する権利をお客様に許諾します(譲渡およびサブライセンス不可)。この利用許可には、アマゾンサービスまたはそのコンテンツの転売および商業目的での利用、製品リスト、解説、価格などの収集と利用、アマゾンサービスまたはそのコンテンツの二次的利用、第三者のために行うアカウント情報のダウンロードとコピーやその他の利用、データマイニング、ロボットなどのデータ収集・抽出ツールの使用は、一切含まれません。本規約またはその他の規約にて明示的に許諾されていない権利は全てアマゾンまたはそのライセンサー、供給者、出版者、権利保持者またはその他のコンテンツ権利者が留保します。アマゾンサービスまたはそのいかなる部分も、アマゾンからの書面による明示的な承諾を得ていない限り、商業目的のために、複製、複写、コピー、販売、再販、アクセス、その他の利用はできません。』

ディズニープラス

■Disney+利用規約より抜粋

『Disney+サービスは、個人かつ非営利的な利用のみを対象として提供されています。法人、団体その他の組織は、Disney+アカウントの登録及びDisney+サービスの利用はできません。』

 

 

ひとまず、3社の利用規約を抜粋しましたが、いずれも非商業で個人利用のみ契約ができ、店舗での利用はできないのです。

 

 

ちなみに、YouTubeを上映しても良いのでしょうか?
という質問もたまにありますので、利用規約を抜粋してみましょう。

YouTube

■YouTube利用規約より抜粋

 

 

『本サービスの利用には制限があり、以下の行為が禁止されています。

 

9.本サービスを個人的、非営利的な用途以外でコンテンツを視聴するために利用すること(たとえば、不特定または多数の人のために、本サービスの動画を上映したり、音楽をストリーミングしたりすることはできません)。』

 

 

いかがでしょうか。

 

このような規約もありますし、13歳以下の子どもは保護者の管理下で「YouTube Kids 」だけが見ることができます。(個人利用)

YouTubeには個人がアップロードした動画も多く、それらが未就学児に相応しいか全てをチェックすることも現実的ではないといえますが、いずれにしても店舗等の「キッズコーナー」での上映は、規約違反となるのです。

キッズコーナーでは、業務用DVDがお薦め

キッズコーナーで子ども向け映像を上映する場合、動画配信サービスは使えないことはわかりました。

では、キッズコーナーで映像を使う場合どうすればよいのでしょう?

 

 

現時点では、2つの選択肢があります。

 

1つは、CSやケーブルテレビの法人契約をすることです。
子ども向けチャンネルもありますので、チャンネルを設定すれば1日中アニメの上映ができます。
ただし、料金は月額1万円ほどかかります。

 

もう1つは、子ども向けの業務用DVDを契約することです。
子ども向けのアニメDVDは、市販のものは店舗での利用はできませんが、「業務用」でしたら上映できます。
オムニバス・エンターテイメントの「キッズコーナーDVD」は、短編の人気アニメがたくさん収録されています。
料金は月額3,500円と、CS放送を法人契約に比べると半額以下です。

 

 

店舗のキッズコーナーや、クリニックの待合室でアニメを上映する場合、長編作品よりも短編のほうが、見始めや見終わりのタイミングが取りやすいので、短編集を選ぶのがおススメです!

 

 

いかがでしたでしょうか。

 

動画配信サービスでは、個人利用の契約しかできませんが、キッズコーナーには業務専用の映像サービスがありますので、待ち時間対策にはそのようなサービスを利用しましょう。